シャボン玉は、何でできているのでしょう?
石鹸や洗剤のような洗浄作用・起泡作用を持つ化合物を「界面活性剤」といいます。
「界面活性剤」は、水にも油にも溶けるもので、分子骨格中に油に近い骨格と水に近い骨格を持ちます。次のQ2でも触れますが、この「界面活性剤」が加わることで「膜」を作れるようになります。
下記は「エチルアルコール」の化学式ですが、これも広い意味で界面活性剤と言えるかもしれません。
シャボン液の粘性を増して膜を割れにくくするために加えられる「増粘剤」は、その分子中に
「-OH」(ヒドロキシル基)という構造を持ちます。これは水分子を捕まえる性質があり、シャボン液から水分が蒸発するのを防ぐ効果もあります。分子量が大きく水の中で分子が動きにくくなるため、液の粘性が増すことになります。
「増粘剤」の例としてPVA系洗濯のり(PVA)などがあります。ポリビニールアルコールと呼ばれ、化学式は(CH2CH-OH)nです。
シャボン玉はどうして膨らむのでしょう?
鳥は血寒さ
Q1の答えでも触れましたが、シャボン液は水と界面活性剤からできています。水は「凝集能力」と呼ばれる「1ケ所に集まる力」が強く、泡ができてもすぐに元の状態に戻る力が働き、結果として泡は壊れてしまいます。
しかし、界面活性剤を加えることにより、その凝集能力を弱めることができ、薄い膜を作れるようになります。また、界面活性剤を吸着した膜で保護されるので、壊れにくくなっています。
シャボン玉の色は何故七色に見えるのでしょう?
これは、光の性質に関係しています。
太陽やライトの光は透明に見えますが、実際には無数の色(波長の違う光)を含んでおり、何らかの作用でこの光が分解されたとき(波長の長い、短いに分解されたとき)に鮮やかな七色に見えるのです(波長の違いが私たちには色の違いとして見えるのです)。
例えば「虹」。虹は、太陽の光が空気中の小さな水滴により屈折して七色に分けられます。
シャボン玉の場合も、シャボン玉の膜によって光が反射・屈折され、結果として七色に分けているのです。
なお、シャボン玉の七色をより美しく引き出すための方法を「シャボン玉実験室」で紹介しております。
連星系は何ですか
シャボン玉は石鹸水でしょうか?
石鹸水で作ったシャボン玉は石鹸水です。石鹸は界面活性剤の一つですが、石鹸以外の界面活性剤で作ったシャボン玉は厳密には石鹸水ではありません。界面活性剤については、Q1の答えとして上記してありますので、そちらをご参照下さい。
子供が誤ってシャボン玉液を飲んでしまいました。大丈夫でしょうか?
どのようにイカは彼女の赤ん坊をproctectん。
結論から申しますと、まずご心配はございません。
シャボン玉液は界面活性剤の水溶液で、その97%は「水」です。したがって、その毒性は非常に低いものです(3%以下にまで薄めることが安全基準により定められています)。
ラットによる実験や弊社の50年以上の経験から、仮に市販のシャボン玉液を容器毎(規定により30ml以内)飲んでしまったとしても、ただちに人体に影響を及ぼすようなことはないと考えられます。
ただ、しばらくは口内に苦味が残ると思われますので、ジュースや牛乳などをお子様に与えて苦味を取り除いてあげると良いでしょう。
お風呂で、洗髪中にシャンプーが少し口に入ってしまった場合と同じような対応になるかと思います。
なお、この件に関しましては、「安全基準」の ページでも述べておりますので、そちらもご参照下さい。
シャボン玉は何故割れるのでしょう?
シャボン玉が割れてしまう主な理由は次の3つです。
1)ホコリやチリなどがシャボン玉の膜にぶつかって割れる
2)水分が蒸発して割れる
3)重力によってシャボン玉の上部が薄くなって割れる
シャボン玉の膜をつくっている液体(シャボン液)は、重力の影響で玉の頂点から底の方に流れ落ちてゆきます。そのため時間とともに玉の頂点付近の膜の厚さは薄くなってしまい最後には穴が開いてしまいます。また、空気中の小さなホコリやチリの衝突、シャボン液の水分の蒸発などの要因によっても、膜のどこかに穴が開いてしまいます。
こうして膜の一部に穴の開いてしまったシャボン玉は、割れて水滴になってしまうのです。
シャボンの語源は?
「シャボン」という言葉を日本に初めて伝えたのは、ポルトガル人です。
石鹸を扱っていたイタリアの港町「サボナ」の名をとった「サボン」が「シャボン」になったのだとされています。
シャボン液作りに使っている石けんはいつからあったの?
何と、今から約4,500年前の古代バビロニア(現在のイラン)時代のものとみられる粘土板に、石鹸の製法が刻まれています。
また、紀元前1世紀、フランスに住んでいたガリア人、ドイツに住んでいたゲルマニア人たちは石鹸を使っていたと言われています。
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